安全・安心について

安全に関する基本的な考え方

コムシスグループにとっての最優先事項が安全・安心・信頼であることは言うまでもありません。その上で、①どのような状況、環境にあっても安全・品質の確保が最優先であることを企業文化として根付かせ、受け継いでいく、②安全な作業環境を確保するためのツールや安全装備を積極的に導入する、③ツールや装備を正しく運用し続ける、この3つを重視しており、それらを形骸化させないよう必要に応じて見直し、進化させ、PDCAを回しながら取り組み続けています。

労働災害発生状況の推移

コムシスグループでは労働災害撲滅に向けた取り組みに注力しています。統括事業会社である日本コムシスでは労働災害発生度数率※1と労働災害発生強度率※2について、ともに業界平均を下回る水準を維持しています。悲惨な事故を繰り返すことのないよう、日頃から事故原因の分析と再発防止策の徹底に努めています。

労働災害発生度数率の推移(年ベース)
労働災害発生強度率の推移(年ベース)

出典 : 厚生労働省令和5年 労働災害動向調査(事業所調査(事業所規模100 人以上)及び総合工事業調査)の概況

  1. ※1度数率 : 100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で災害発生の頻度を表す。 算出方法 :( 労働災害による死傷者数/延べ実労働時間数)×1,000,000
  2. ※22 強度率 : 1,000延べ実労働時間当たりの労働損失日数で災害の重さの程度を表す。 算出方法 :( 延べ労働損失日数/延べ実労働時間数)×1,000

取り組み

安全パトロール

日々の作業前ミーティングや安全パトロールを実施し、現場の安全状況を確認しています。安全パトロールは、潜在的な危険を早期に発見し未然に防ぐことを目的としています。パトロールでは、安全装備の着用状況や作業手順の遵守、設備の点検など、細かい点までチェックを行います。
また、見守りセンタを設置し、現場に設置したネットワークカメラを使った「安全の視える化」を実現しています。リアルタイムでの見守りと保存映像の確認を組み合わせることで、現場の安全を効率よく管理しています。見守りセンタの導入により、現場の不安全要素を迅速に排除することが可能となり、安全性の向上に寄与しています。

安全教育

安全教育は、現場に従事するすべての従業員に対して定期的に実施しています。新入社員だけでなく、全社員が常に最新の安全知識を持ち続けることを目指しています。教育内容は多岐にわたり、基本的な安全ルールの遵守から、最新の技術を活用した研修まで幅広く行っています。
例えば、現場での潜在的な危険をリアルに体感することができるVR技術を利用した危険体感研修や、車内カメラの記録情報をもとにした交通安全指導を行っています。これにより、実際の作業環境に即した具体的な安全対策を学ぶことができます。
さらに、過去の事故事例や他社の事故事例を活用した注意喚起を行っています。常に最新の情報をもとに安全対策を更新し、事故を繰り返さないように注力しています。事故発生時には、背景にある原因を基本動作の原理原則をもとに徹底的に解明し、事故防止対策の検討を行っています。また、守るべきルールや注意ポイントを各現場に展開し、再発防止に努めています。

安全大会、安全衛生協議会の実施

社員一人ひとりの安全・安心・信頼の意識醸成のために、コムシスグループでは各社で月1回の安全衛生協議会の実施や定期的に安全大会を実施しています。安全大会では、各社の社長や組織長による安全講話に始まり、現場ごとに実践されている安全優良取り組みの共有、協力会社の安全優良班長の表彰、最後に出席者全員による安全唱和が行われます。

認証の取得

OSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)およびCOHSMS認証(建設業労働安全衛生マネジメントシステム)を取得し、徹底した安全管理を実施しています。未取得の会社についても、各社独自の安全マネジメントシステムで管理し、従業員の安全確保に努めています。

OSHMS サンワコムシスエンジニアリング、TOSYS、北陸電話工事
COHSMS 日本コムシス

品質確保に向けた取り組み

複数の事業所で、品質マネジメントシステム(QMS)の認証を取得するとともに、各社で設定した目標や課題の継続的な改善を図るべく品質マネジメントシステムを運用しています。品質向上のために、カイゼン活動、技能競技会への参加、施工システムによる作業工程管理、通信キャリア事業における写真検査システムの導入などを行い、品質向上と人為故障の防止を目指しています。
統括事業会社である日本コムシスでは、全国の支店・組織に対して「セルフチェック」を実施しています。安全管理は「現場から」を基本モットーとし、支店等の現場事務所に近い組織が業務点検を実施しています。現場の課題(事故の予兆)発見と改善事項を、施工部門の安全プロセス(PDCA)に反映させることで、事故・法令違反の防止や現場の安全レベルを向上させることを目的としています。組織ごとの傾向や弱点を考慮し、重篤事故の引き金となるリスクの高い現場を優先して点検し、安全上の課題が見つかればすぐに改善指導を行い、一方で安全の品質を向上させる優良な取り組み事例などがあれば全国に水平展開しています。
また、セルフチェック担当部門のスキル維持や所掌エリアが広域にわたる場合等に対応するため、本社安全品質管理本部より支援を実施しており、本取り組みが形骸化することのないよう結果と課題を常に共有・議論し品質確保に努めています。

情報セキュリティに関する基本的な考え方

コムシスグループは、「安心・安全・信頼を事業運営における最優先事項」として位置づけ、ステークホルダーの皆様の重要な情報資産を適切に保護することを重要な責務と認識しています。私たちは、情報セキュリティの確保に向けて、「情報セキュリティ方針」を策定し、その実現に努めます。

  1. 1法令および規範の遵守

    情報セキュリティに関する法令、規制、および業界のガイドラインを遵守します。また、契約上の義務やお客様との合意事項を厳守し、情報の適正な取扱いを徹底します。常に最新の法令・規制に対応するとともに、本方針に基づくルールを定めてこれを遵守します。

  2. 2情報セキュリティ管理体制の確立

    情報セキュリティを重要な経営課題の一つとして位置づけ、経営層の主導のもと、組織全体で対応するとともに、系列企業やサプライチェーンを構築するビジネスパートナーとも連携し、リスクの最小化を図ります。

  3. 3情報セキュリティ対策の実施

    情報資産に対するリスクを最小限に抑えるために、定常的に情報収集を行い、保護対策を講じるとともに、緊急対応時及び復旧時の体制を整備します。
    なお、インシデントが発生した場合には、事前に検討した対処案に基づき速やかに対応するとともに、事業運営ダメージを最小限にできる取り組みを推進します。

  4. 4教育・訓練の実施

    役員及び従業員が情報セキュリティの重要性を理解し、適切な行動が取れるよう、定期的な教育・訓練を実施します。

  5. 5継続的な改善

    定期的なリスク評価による継続的な改善を行い脅威に対応する情報システムの運用と体制の維持向上を目指します。
    万が一、情報セキュリティ上の事件・事故が発生した場合は、迅速に対処する体制を構築し、被害を最小限に抑えると共に再発防止に努めます。