ホームCSR特集2 生まれ育った街を自分たちの手で守る ~地域に密着した事業~

特集2 生まれ育った町を自分たちの手で守る ~地域に密着した事業~

全国津々浦々に張り巡らされた電気通信網。その膨大なネットワークを支えるコムシスグループでは、地域に密着した事業を日々行っています。
特に豪雪地帯、山間部、離島といった厳しい地理的条件を備えた地域では、通常の作業に加えて、その土地ならではの対応が必要です。
TOSYSは長野と新潟、つうけんは北海道で、それぞれ地域に根差した強みを生かし、事業に取り組んでいます。

雪国育ちの強みを生かして

TOSYSつうけん

TOSYSが拠点を置く長野・新潟エリア、つうけんが拠点を置く北海道エリアは、ともに豪雪地帯であり、積雪の多いところでは年間の半分という長い期間、雪に覆われています。

そのような地域における通信は、その地で生きる人々と雪で遮断された外の世界、そして家族・友人らをつなぐ、いわば、架け橋としての役割を担っています。何か不測の事態が発生すれば、通信の役割と責任は一層重みを増します。

TOSYSとつうけんの社員の大半は地元からの採用が多く、地元への愛着心が強いことに加え、厳しい雪や寒さに対して、育つ過程で身に付けた耐性や暗黙知があります。
これは、一朝一夕に体得できるものではありません。路面凍結による交通事故や歩行中の転倒事故とは常に隣り合わせです。細かい作業が伴う設備工事は、極寒の中であっても素手で行う必要があります。除雪および防雪対策も重要で、雪で狭くなった道路幅における作業車の駐車場所の確保、作業場所までの除雪など、雪の少ない地域とは異なる工程が発生します。

こうした状況下において、通信を守り、安心で安全な生活を提供できるのは、地元に密着した事業を展開するTOSYSとつうけんだからこそ。ときには、地域の方が除雪に協力してくださるなど、設備工事を温かく見守っていただいています。

TOSYSとつうけんは、雪に強い人材と設備、地元の人々とのつながりを強みとして、豪雪地帯の通信インフラを支え続けます。

雪に埋もれたケーブル
機材が雪に埋もれないようにする
防雪ネット

地域インフラを構築できるのは大きなやりがい

現在は本社勤務ですが、現場で働いていたときの苦労は今でも鮮明に憶えています。特に冬場は、作業をしている間に工事車両が雪に埋まり工事が進まなくなったこともありました。

あまりの寒さで氷のようになった鉄製の工事材料が皮膚にくっついてしまったこともあります。これにはとても驚きました。寒冷地のため通常の作業よりたいへんなこともあるのですが、地域の通信インフラを自分たちの手で構築できることは大きなやりがいです。工事終了後にお客様からいただいた感謝の言葉は今でも忘れられません。

和田 将成
つうけん 人材開発部テクニカルセンタ和田 将成
TOPICS

工事におけるマンホールの原状復帰作業

つうけん

冬の北海道の路面には常に雪が積もり、凍結しているのが大部分。当然、工事を行うマンホール上にも雪は積もっているため、工事の前には、マンホールを掘り出す工程が発生します。

工事終了後に除雪した雪をそのままにしておくと、掘り起こした部分に大きな穴があいている状態となり非常に危険です。そのため、通行の安全を確保するため、除雪した雪を元に戻す原状復帰作業も行っています。工事とは直接関係のない工程であるものの、北海道のような自然環境下では欠かすことができない大切な作業と考えています。

マンホールの除雪および排水作業

広大な大地を網羅する保守体制

つうけん

北海道20カ所以上の事業所・営業所

日本の最北端に位置する北海道。東西は直線距離で約500km、南北には約400kmという広さを誇ります。人口密度は低いものの、全土に人々の生活があり、同じく通信網もくまなく整備されています。

つうけんは、北海道における情報通信建設業界のリーディングカンパニーとして、1951 年の創立以来、情報通信インフラの建設・ 整備という大きな使命を担い続けてきました。道内のどこに住んでいても、人々が同様の通信サービスを利用できることを第一として、事業所・ 営業所を配備しています。その数は合わせて20カ所以上にのぼり、通信に不具合が生じると、安全に配慮しつつも、道内であれば一定時間内に駆け付けることが可能です。現地までは路面凍結による事故が発生しやすい上に、作業現場までの走行距離も長いため、定期的な氷上訓練の実施や無事故を促す社内の仕組みなどを通じ、実技および安全運転に対する意識の向上に努めています。

今後も北海道の地の通信インフラを支える使命感とチャレンジ精神をもって、日々の業務に取り組んでいきます。


氷上訓練の様子

雪道も体験可能な運転シュミレーター

雪道での運転技術も磨いています

北海道で電気通信インフラの整備保守を行う当社では、一年の約半分は雪に覆われた中で作業しています。そのため、私たちは雪道ならではの運転技術も求められます。例えば、道路脇には除雪された雪が高く積みあげられるため、右左折時に対向車両が非常に見えにくい環境です。高所作業の際に使うバケット車(リフト車)や4トントラックなどの大きな車両では、左折時、道路脇の雪で車体をこすらないようにするため大きく回り込まなければなりません。警察署や安全運転協会などの講話や講習で交通事故防止の知識を学ぶことに加え、このような道路状況に対応した運転をするため、私たちは日々注意を払いながら現場に向かっています。

橋本 竜馬
つうけん 人材開発部テクニカルセンタ橋本 竜馬

離島の特性を踏まえた
通信インフラの整備

四方を海に囲まれた日本最大の島である佐渡島は、東京都(島部を除く)のおよそ半分ほどの広さがあり、美しい景観や史跡に恵まれ、トキの生息地としても有名です。

一方で、佐渡島は人口減少率と高齢化率が新潟県の中で早く進展するという課題を抱えています。新潟県が2013年より10年計画で進めている「新潟県離島復興計画」は、こうした課題を解決し、魅力と活性ある島づくりを目指すもので、島内の通信インフラ整備を非常に重要なものと位置付けています。

TOSYS 佐渡事業所では、島内のNTTグループ全通信設備の保守業務全般を一手に担っています。台風などの自然災害発生時はもちろんのこと、深夜も海上交通手段が利用できないため、島内の施工部門、メンテナンス部門および協力会社が連携して復旧体制を構築しています。加えて、多岐にわたる業務を島内の限られた人数で遂行するため、一人の作業員が複数のスキルを修得しています。

また、海が荒れ船の欠航が発生しやすい冬場は、工材の調達に苦慮するため、予備在庫の確保に努めています。通常は在庫として配備しない災害復旧用ケーブルや電柱も配備できるようにし、いざというときに島民の安心を守る独自の体制を整えています。


島内のリソースで作業を完結するために
欠かすことができない昇柱訓練

佐渡豪雨災害の復旧作業では
豊かな自然環境にも配慮
TOPICS

日々の変化に目を光らせ通信設備を塩害から守る

TOSYS

海から吹いてくる風には多量の塩分が含まれており、それらは通信設備にとって天敵です。設備に使用されている金属類は、錆による経年劣化が発生しますが、特に塩分を取り込みやすいところにある場合、激しい錆が発生し腐食してしまいます。佐渡島は、冬に島全体が強い季節風に見舞われるため、この塩害による設備の劣化が激しく、メンテナンス業務での点検が欠かせません。立地柄、ことが起きてからの迅速な対応が難しい場合もあるため、日ごろから約120の無線基地局をはじめとする通信設備の点検を確実に行っています。万が一、不良設備が発見されたときは、NTTと連携を密にし、工事を実施、安心・安全な設備の維持に努めています。

山間部における通信設備の整備

TOSYS

TOSYSが拠点とする信越エリアは山間部が多く、険しい山が連なっています。山間部は車両で入ることができない場所もあり、保守作業一つにかかる労力は少なくありません。また毎年、登山者の遭難事故が相次いでおり、携帯電話による救助要請は有効であることから、登山道における通信設備工事を行い、携帯電話のつながるエリア拡大に貢献しています。

手がけた無線基地局が人の命をつなぐ

私は幼いころ、父が使うアマチュア無線に驚いたことがきっかけで情報通信に興味を持ちました。現在は、携帯電話用無線基地局に無線装置を設置、試験や保守も手掛けています。新しい無線基地局を設置したことで山岳遭難者の方の携帯電話がつながり救助された、という報告をいただき、私たちの施工した基地局によって、一人の人の命をつなぎ、お役に立てたことが本当にうれしかったです。これからも「つながる安心」を皆さんにお届けしていきます。

松浦 明夫
TOSYS モバイル事業部松浦 昭夫
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