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2004年6月24日

日本コムシス株式会社
東海大学と共同開発した「転動型制振装置」に照明柱の2つの揺れを制振「マルチモードタイプ」を開発

−産学協同で考案した転動理論をもとに制振効果に優れた装置を低コストで提供−

日本コムシス株式会社(以下 日本コムシス、大崎本社:東京都品川区東五反田、代表取締役社長:島田博文)は東海大学工学部(島崎洋治教授)と共同で、2001年11月に開発した、独自の転動理論をもとに構造物の揺れを抑える「転動型制振装置」に、2つの揺れを抑える「マルチモードタイプ」を新たに開発し、同製品による営業活動を展開を開始します。

参考資料:「転動型制振装置・概要」
下記URLよりダウンロードできます。
http://www.comsys.co.jp/pdf/release040624.pdf

転動型制振装置は、地震・風・交通振動などによって構造物に発生する揺れを抑制する装置で、円筒形の容器(外殻)にシリンダー状のおもり(転動子)を入れたシンプルな構造が特長です(概要・図-1参照)。外殻内での転動子の揺れの速さ(振動数)と制振対象構造物の振動数を同調させ設置することにより、転動子が構造物の揺れと逆方向に転がることで揺れの力が打ち消され、構造物の揺れを抑制することができます。これまでの既設照明柱への適用試験で、確実な制振効果が立証されています。

今回、新たに開発したマルチモードタイプは、従来型の制振性能はそのままに、装置のコンパクト性を活かして、2種類の揺れへの対応を可能とした拡張型です。マルチモードタイプは、照明柱に設置された路面監視用カメラの風揺れによる映像の乱れ防止に効果を発揮します。風揺れ対策として問題となるのが、風向・風速により、照明柱に異なった揺れが発生することです。そこで、発生率の高い2種類の揺れ(概要・図-2参照)に対し、マルチモードタイプを適用することで、制振対策が可能となります。

マルチモードタイプの構造は、外殻内に仕切りを設け、異なる揺れに対応させた転動子を収容したものです。場所や各ポールにより揺れが異なるため、装置の設計には、事前に揺れの周期や方向などを調査し、転動理論に基づき、装置の設置位置や転動子の大きさや重さを調整します。これにより、照明柱に揺れが発生すると、各転動子は制振対象の揺れにのみ応答し、振動を抑制します。実際の制振効果として、単独の揺れの発生に対しては、概要・図-3に示すような素早い減衰効果が得られます。また、実際の風揺れでの不規則な振動に対しても、概要・図-4に示すように、振幅が抑制されます。

日本コムシスと東海大学工学部島崎研究室では、転動型制振装置以外の制振技術についても研究開発を行っております。その中の1つが、長周期用制振装置です。これは、海洋型地震での比較的長い周期の地震波による構造物の振動抑制を目的としており、転動機構を応用した長周期対応型の制振装置です。また、制振構造に関する研究開発として、橋桁の上下振動の抑制を目的とした制振ダンパー(プロップ式ダンパー、概要・図-5参照)があります。これは、橋桁の上下方向の変形により、橋桁とプロップの接続箇所に生じる横方向の変位を利用した制振技術で、日本コムシスと東海大学が共同で特許を取得しております。

日本コムシスは、産学協同での研究開発への取り組みを積極的に推進し、より効率的かつ安全性の高い社会環境の整備を支援いたします。

「転動型制振装置」の詳細および参照図は別記の通りです。

※日本コムシス 技術研究開発センタ 尾畑 守夫の同装置に関する論文が発表されました。(尾畑守夫,森尻渉,島崎洋治:転動型制振装置の自由振動における制振効果、土木学会構造工学論文集,Vol.47A,pp.381-391,2001.)


〜この件に関する問い合わせ先〜
日本コムシス株式会社 広報室
TEL:03-3448-7000
FAX:03-3448-7001

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